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わにわに

朝山実が、読んだ本のことなど

横浜ベイスターズの二軍の試合を見続けているひとのブログが面白い。

ノイズ ルポルタージュ

   中村ノリ選手の去就が気になります。

   そんなのにノリのこと好きだったっけ?

   と不思議がられたりしますが、たしかに、にわかです。

   中畑監督の逆鱗にふれ、春に二軍に落とされて以来、今年は一軍出場のないまま、二軍のホームでの試合に4番スタメンで起用されてきました。ホーム限定なのは、たぶん観客が集まるからでしょう。二軍とはいえ、1000円の入場料に貢献してくれるありがたい存在。

 逆鱗にふれる問題については、ノリさんがいけなかったとしても、ベテランの中心となる選手を、どんなに二軍で頑張っていても、二軍で飼い殺しをするというのは、中畑さんは小さい肝っ玉のひとだなぁと思います。

   野球のプレーのことは、よくわかりません。でも、なんかこういうのって、パワハラにちかいんやないかなぁと。そこまではいかなくても、能力でなく相性で部下を選ぶというのはどこの会社でも見られることで、長年フリーでやっていると、人事のそういうのをもろにかぶったりするんですよね。編集長の交代で、連載が打ち切られるなんていちばんわかりやすい。

   ノリさんのことがひっかかるのは、監督が直接対話せずに、怒りのままに二軍に落とし、「あいつは二度と使わない」とマスコミ相手に公言したとおりにしている。そういうケツの穴の小さい指導者はどうなの。おかしいんじゃないかなぁと、もんもんとしいたら、こんなブログを見つけました。

    ワタシなんかの感覚論じゃなくて、ずっと二軍の試合を見続けていたひとで、中畑さんの選手起用に関して、それはノリに限らず中軸だったベテラン選手に関することについても触れていて、なかなか読みこたえがあります。

http://www.plus-blog.sportsnavi.com/suguru0220/

続・中畑監督の続投反対論 | ベイスターズを二軍中心に見守るブログ | スポーツナビ+

    横浜ベイスターズといえば、元巨人のエースだった入来投手(弟)が、いま球団職員として働いておられます。宇宙人が地球を観察する缶コーヒーのCMにも出て注目されたりしていたら、『用具係 入来祐作 僕には野球しかない』(講談社)という本が出ていました。

 

用具係 入来祐作 ~僕には野球しかない~

用具係 入来祐作 ~僕には野球しかない~

 

 

    エースとして活躍した選手が引退後に、バッティングピッチャーや用具係として裏方の一年生としてやりなおすというのはかなりめずらしいことで、だから本にもなったわけですが、読むと面白いし、がんばろうという気になります。

    プロで活躍するには我がつよいひとじゃないと続けていけないのだと思います。我がつよいということは、「主張する」ということで、そうするとぶつかることもあるし、言葉足らずに誤解を招くこともあるでしょう。故障もあるし。そういうプレー以外のところの苦労がわかって、それだけに「戦力外通告」を受けたあと、球団のひとに何度も電話して、なんでもいいから野球に関わる仕事がしたいと話す、そんなシーンにぐっときてしまいました。

    高校、巨人を通して先輩だった桑田さんのことが出てきます。

    さりげなく電話して、手伝ってくれないか、と仕事を頼む。こういうひとこそ監督になってほしいなぁと思いますね。昔は、いけすかないと思ってたのですけどね。ひとは、じっくり時間をかけないとわからないものですよね。

 

 

インタビューライター・朝山実 近著 『父の戒名をつけてみました』(中央公論新社) 『アフター・ザ・レッド 連合赤軍兵士たちの40年』(角川書店) 『イッセー尾形の人生コーチング』(日経BP社)etc. 不定期連載 「日刊チェンマイ新聞」"朝山実の、という本の話" http://www.norththai.jp/