わにわに

朝山実が、読んだ本のことなど

2376分の1 ノリさんを探せ 横浜ベイスターズの最終戦、ただし二軍。

 きのうは横浜ベイスターズのファームの最終戦(対ロッテ)を観に遠出しました。

 京急線の「追浜」(金沢八景のもうひとつ先の駅で、おっぱま、と読む)から徒歩で15分くらいの球場に着いて、びっくり。以前、平塚の球場にいったときを上回る、スタンドには立ち見まででるほどに満席。外野の芝生にもけっこう人がいて、入場者数は2,376人だったとか。金城選手や多村選手などもスタメンで出ていて、二軍とはいえ、かなり豪華なメンバーでした。

 ネットでは不評の中村ノリ選手ですが、スタメン4番DHで、打席に向かうと「ノリー!!」と一際大きくなる。若いひとたちにまじって、ひときわひくい声のオッチャンたちの声を声援を背に一打席めで、レフト前にヒット。帽子をとって、一塁側スタンドに振ると、この日いちばんの拍手と歓声。2塁に進塁すると、ロッテの選手が寄ってきて歓談? 和をみだす嫌われ者どころか、好かれてますよ、ノリさんは。

 ここ一ヶ月は二軍戦とはいえ4割越えの好成績。一軍で故障の選手が出ても、それでも一軍からはまったくお呼びはかからない。あまりの処遇。それはないんじゃないかなぁ、というのはワタシだけじゃなかったというのが、観戦しにいってよかったと思うことです。ちなみにワタシ、ベイスターズファンじゃありません。ノリのファンも、にわかです。

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    二軍の試合は楽しい。鳴り物とか統率のとれたものはない、ほとんど地声の応援。そのぶん目線が温かい。汚いヤジとかないし。試合が終わると、イースタンリーグの覇者となったロッテ選手に向け、エールを送ったりというすがすがしさ。

 ちょっとオタクっぽい男二人連れと、ユニホームを着た小さい子ども連れのパパ、同じくママが多くて、いい休日の風景。

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 試合後に、今季限りでチームを去る育成の外国人選手を胴上げする輪の後方にいる99が中村紀洋選手。

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インタビューライター・朝山実 近著 『父の戒名をつけてみました』(中央公論新社) 『アフター・ザ・レッド 連合赤軍兵士たちの40年』(角川書店) 『イッセー尾形の人生コーチング』(日経BP社)etc. 不定期連載 「日刊チェンマイ新聞」"朝山実の、という本の話" http://www.norththai.jp/