わにわに

朝山実が、読んだ本のことなど

お寺で催された、「没イチ」おじさんたちのファッションショーを見てきました

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出番を待つ「没イチメンズ」

 

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お寺の地下ホールで催された「没イチ」ファッションショー

 

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楽屋裏。控室にて、人生初メイクを受ける。

 

「日刊SPA!」に先日東京都港区のお寺のホールで催された「"没イチ"メンズ」のファッションショーの楽屋裏を覗いたルポを書きました。

 企画したのは『没イチ』(講談社)を出された小谷みどりさん。週刊朝日の「書いた人」という記事の取材をした際、今度こんなことをするんですという話に食いつきました。

  バツイチという言葉があるなら「没イチ」って名乗ってもいいのでは。
ふざけたネーミングに聞こえるかもしれないけれど、伴侶に先立たれたかなしみは同じ体験をしたものでないと共有できない。軽い響きの造語の背景には、なんとか明るくなろうという意志がこもっている。とくに高齢者の場合はひきこりになりがちというのもある。

 自身も没イチという小谷さんは同じ体験者たちと「没イチ会」をつくり(単なる飲み会みたいなものだそうだが)、「今年はイメージチェンジ」をしたいというひとりの男性会員の発言が発端となり、ショーを企画することに。

 が、いろいなアパレルブランド、テレビで活躍するスタイリストに企画を持ち込むも軒並み断られたという。そこで小谷さん、逆に奮起してしまった。メンバーのひとたちには本の中で各人インタビューも受けてもらっているからと、お返しをしないといけないと『没イチ』の印税を全部ブチこむことに。なんかカッコイイ!!

 出演メンバーは男性6人。小谷さんいわく。女性が入っていないのは、女性の没イチはとくにそういう場をつくらずとも日ごろから着飾るにことは好き。お出かけもする。でも、男性は気にかけてくれる妻がいなくったらヒサンだから。

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ステージで孫娘たちからブーケをもらったというモデル男性

 

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本番ランウェイ

 

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ショー後、取材陣から記念撮影を受ける

 当日の出演者の没イチメンズの面々、なんか楽しそうでした。このな日もあったらいいよねと思った。

 

参考までに「週刊朝日」2016年12/7号👇

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週刊朝日「書いた人」『没イチ』小谷みどりさん

 

没イチ パートナーを亡くしてからの生き方

没イチ パートナーを亡くしてからの生き方

 

 

 

 

インタビューライター・朝山実 近著 『父の戒名をつけてみました』(中央公論新社) 『アフター・ザ・レッド 連合赤軍兵士たちの40年』(角川書店) 『イッセー尾形の人生コーチング』(日経BP社)etc. 不定期連載 「日刊チェンマイ新聞」"朝山実の、という本の話" http://www.norththai.jp/