お坊さんから、お言葉ちょうだいしました。
拙著『父の戒名をつけてみました』(中央公論新社)が電子書籍になりました。
彼岸寺の桂浄薫さんといわれる僧侶の方にブックレビューで、読むべき仏教書、として取り上げていただきました。
どうもその方面からは、あるご住職のことばに疑問を抱いた部分をつまみ読みして、これはいかん! 仏教バッシングだと、罵倒をちょうだいしがちだけにうれしいです。
シンプルに、弔いと家族のノンフィクション、なんですけどね。
あの鶴瓶さんにばったり出会って、笑ってもらいたくて、ついあれこれ話すようなこころもちで書いたというか。
書きたかったことはひとつだけ。母がなくなってからヘンクツにみがきのかかった父のこと。喜捨院と戒名につけた、ま、特殊で普遍的な家問題。ただ書いているうち、出会った葬儀屋さんや寺を追われたお坊さんの話が面白くて書きとめておきたくなった次第。
うれしかったといえば、ミルキィ・イソベさんに装丁してもらえたこと。
荻上チキさんの深夜ラジオに呼ばれたとき、ディレクターの川原さんから、
最後の頁の写真について、聞かれたこと。つい話し込んでしまった。
スジて大事だけど、細部に思い入れをもつのが書き手なんだな、と日頃とは立場を逆になってわかりもした。
ブックレビュー👇
http://www.higan.net/book_review/2014/07/kaimyou.html
おかげで動きがあるようです。
単行本は版元在庫がなくAmazonも在庫切れですが、ネットだと下記に在庫があります。
http://honto.jp/netstore/pd-book_25947333.html
http://book.akahoshitakuya.com/b/4120045633
👆 感想がたくさん載っていて、読み方はいろいろ。丁寧に読んで意を汲んでいただけたものは、ありがたく励みとなり。愚かだ、家庭内のことがあからさますぎるとお叱りいただいたかとおもえば、足らないというのもあり。読みやすいと言っていただけた直後に、イラついたとご不満をぶつけられる方あり。これじゃ役に立たんとご立腹のひと、いや、こころの準備になるとおっしゃるひと。賛否はともかく、気にかかる、気に障り方はひとさまざまで、起伏のポイントに、感想をしたためられたひとのひととなりも見えて面白いです。