山田清機さん、おぼえておこう!
『東京タクシードライバー』山田清機著、(朝日新聞出版)を読んでいる。
AERAの「現代の肖像」でときおり見かけたことのある書き手で、タクシードライバーたちをインタビューしたノンフィクション。
前職をずっと聞いていく。スーツアクター(着ぐるみに入って演技する)をしていた女性とか、そのまま勤めていたら一部上場企業の部長くらいになっていたかも、というひとなど、人生いろいろ。いまがタクシードライバーというのはわかっているものの途中が予測外だったりして、面白い。辞めかたに、そのひとがよくでている。
気負いのない文体もいい。短編小説を読むよう。まだ途中だけど。
「長いあとがき」もいい。生き下手というか、著者がなぜこのひとたちを、タクシードライバーという職種を対象に選んだのか納得する。
てっぺんだとか旬だからという人選じゃない、逆眼。